下地調整の重要なポイント4 ひび割れ・クラック補修(屋根)・縁切り作業
投稿日:2019年8月6日 更新日:2023年8月14日
目次
塗装工事は下地処理が重要でして、それは屋根塗装も例外ではありません。
塗装が必要な現在多くの住宅の屋根に採用されているカラーベスト(コロニアル、スレートとも呼ばれています)は、厚さ5mmほどなので経年劣化でひび割れが発生することがあります。
もし、ひび割れなどが発生している場合は、塗装する前に補修を行う必要があります。
【スレート屋根の補修方法と雨漏り対策】
【スレート屋根は割れやすい?】
スレート屋根はセメントとパルプを原料とする屋根材です。
強度が高く軽量ですから耐震性の向上を図ることができ、多くの一般住宅に採用されています。
昔から用いられている瓦屋根は1㎡あたり約60kg、スレートは1㎡あたり約20kgなため、その重量の差は大きく違います。
屋根が軽くなればそれだけ重心が下がりますので、地震の揺れも抑えることができます。
ただし欠点もあります。
スレートは年数の経過でひび割れを起こしてしまうことがあります。
ひび割れる原因は、経年劣化の他に屋根上の作業や飛来物による衝撃などが考えられます。
スレート屋根を塗装する際に、もしひび割れを起こしている場合は、塗装前に補修することが大切です。
【スレート屋根の補修方法は?】
スレートのひび割れは、コーキングという充填材を使用します。
コーキングは外壁目地や部材の接合部などの隙間埋めに使用され、防水性や気密性を保つ役割を担っています。
ひび割れが軽微ならコーキングで簡単に補修できます。
ただし、大きくスレートが割れてしまっているときは、補修方法を検討する必要があります。
破片が残っていて、コーキングで接着が可能なら補修できますが、破片が紛失していたり、接着が不可能なほど大きく損傷している場合は「スレートの差し替え」が必要です(「スレートの差し替え」とは、損傷したスレートを部分的に抜き取って新しいスレートを差し込む補修方法のことです)。
【ひび割れが原因する雨漏り対策は?】
屋根は風雨や太陽光にさらされているため、他のところよりもダメージを負いやすい環境です。
スレートのように塗装で防水がされている屋根材は、10年程度を目安に塗装をご計画ください。
既存スレートにひび割れが発生している場合は、塗装前にちゃんと補修しておくこと。
補修をせずにそのまま塗装すると後々トラブルを起こす恐れがありますのでご注意ください。
スレートは破損してもすぐに雨漏りするというわけではありません。
ですが、屋根は建物の傘のようなものです。
雨の影響を強く受けますから、ダメージを負っている状態をそのまま放置するのはよくありません。
屋根は「野地板→ルーフィング(防水シート)→屋根材」の3層構造になっており、ルーフィングが防水の要になっています。
ルーフィングの耐用年数は約20年ほどとなっておりますので、このくらいの年数が経過したら「葺き替え」または「カバー工法」で屋根を新しくすることをご検討ください。
屋根は高いところにあってどんな状態か把握することが難しいですが、定期的に点検とメンテナンスを行い屋根を守りましょう。
下地処理についてはこちらの「施工の際の下地処理」をご覧ください。
【スレート屋根の塗装に必要な縁切りとは?】
【縁切り作業とは?】
続いてスレートの縁切りについてご説明いたします。
縁切りはスレートを塗装するときに欠かせない大事な作業です。
縁切りとは塗装によって密閉された屋根に隙間を設ける作業のことです。
縁切り一つで雨漏りを発生させるリスクが大きく変わります。
それではなぜ縁切りをしないと雨漏りしてしまうのかをご説明します。
スレートは軒先から棟に向かって一枚ずつ重ねて葺いていますが、スレートの重なりのところは、ただ置いてあるだけで隙間があります。
実はこの隙間がとても大切でして、隙間を確保することで雨水や湿気が外に逃げるようになっています。
この隙間が塗膜で密閉されてしまうと毛細管現象なども原因して屋根材の下に水分が溜まり、やがて雨漏りを起こしてしまいます。
屋根材の下には前述した防水の要であるルーフィングが敷いてありますが、水気に触れ続ければ劣化も早まってしまうため、防水性能が低下して水が内部に流れ込んでしまいます。
また、水が内部に流れ込めば、今度は屋根下地の野地板や垂木にまで影響を与え、これらの部材を腐食させてしまいます。
屋根からの雨漏りは、屋根そのものにダメージを与えるため、大きな被害を与えます。
普段の生活に支障をきたすだけでなく修理費も掛かり、かなりの負担を抱えてしまうかもしれません。
雨漏りは建物に大きな被害を与えてしまうため雨漏りを発生させないことが大事です。
なによりも屋根塗装が原因する雨漏りは、ちゃんと正しい方法で工事すれば防ぐことができます。
現在ではタスーペーサーという部材をスレートに差し込んで縁切りを行なっています。
タスペーサーは下塗り後に設置できるため、塗装後の屋根を傷つける心配がありません。
また、施工も簡単ですから精度も安定しています。
【タスペーサーの役割は?】
タスペーサーを設置することで毛細管現象の発生を抑制できます。
従来の方法は、塗装後にカッターや皮すきを使用して手作業で塗膜に切り込みを入れていました。
やはりその方法はかなりの手間と時間がかかり、精度もタスペーサーと比べると不安定です。
ですが、タスペーサーはスレートに差し込むだけですので、かなりの人為的なミスを防ぐことができます。
しっかりと隙間を確保することで毛細管現象の発生を抑え雨漏りの対策としても効果が期待できます。
縁切り作業は高所作業となりますので、お客様ご自身の目で作業を確認できるわけではありません。
ですが、ここまでお伝えしてきたとおり、縁切り一つで雨漏りのリスクが大きく変わってきます。
業者の中には縁切りを省き手抜きをする業者も残念ながら存在しますので、適切に施工してくれる業者か慎重に見極めることが大事です。
タスペーサーについてもっと知りたいという方は、こちらの「タスペーサーの重要性 ~雨漏りから屋根を守る、タスペーサーとは」もご覧ください。
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