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屋根塗装や屋根葺き替え工事、屋根カバー工法などは高所作業となりますので、必ず足場を設置します。

 

その足場の中で「屋根足場」というものがあります。

 

建物を囲うように設置する通常の足場とは違い、少し特殊なケースで設置しますので、屋根足場のことを知らないという方も少なくはないかと思います。

 

本日は屋根工事で用いる「屋根足場」についてお伝えします！

 

「屋根足場」についてご説明する前に、ぜひ知っておいていただきたい用語があります。

 

それが「屋根勾配」です。

 

「屋根勾配」は屋根足場が必要か、不要かを図る目安となりますので、どんな意味なのか知っておきましょう。

 

「屋根勾配」とは屋根の傾斜のことです。

 

屋根の傾斜は3寸、4寸、5寸と様々な傾斜角度があり、「寸」で角度を示しています。数字が大きくなるほど勾配は大きくなり、6寸勾配以上の屋根を急勾配屋根と呼んでいます。急勾配屋根の逆である緩い勾配の屋根を「緩勾配屋根」と呼びます。

 

屋根勾配は「屋根材の種類」や「施工性」に関わることでして、今回ご紹介する「屋根足場」も勾配で設置するか、設置しないか左右されます。

 

それでは、次に本題の屋根足場についてご説明致します。

 

屋根足場とは呼んで字の如く「屋根の工事をするために設置する足場」のことです。

通常の足場は建物を囲うように設けますが、屋根足場は屋根の上に設ける足場です。

 

一般的な足場は接合部がくさびになっている「ビケ足場」を使いますが、屋根足場は単管とクランプを使って設置します。

 

屋根は傾斜がついていますので、作業をしていると足で踏ん張らなければいけません。先ほどお伝えした6寸勾配以上の屋根は、傾斜がきついですから足で踏ん張って作業をするにはとても厳しい状態です。

 

屋根足場は、足の支えとなるように屋根面に平行して軒先から棟に向かって何本か単管を設けます。

 

屋根のメンテナンスについてはこちらの「屋根工事の種類とメンテナススケジュールを解説！」をご覧ください。

 

足場は工事を終えたらすべて取り払われてしまいますので、なんとなくですが、設置する価値を見出しにくいと感じるかもしれません。

 

しかし、通常の足場を含め屋根足場も、施工状況や環境によっては非常に重要な役割を担っています。

 

屋根足場が必要な理由は「安全性の確保」「作業性の確保」「品質の確保」の3つがあります。

 

当然ですが、安全に作業ができなければ工事は不可能です。

 

屋根足場が必要な状況とは、屋根の勾配がきつく、普通に立っているだけでも大変という状況です。

 

このような状況で安全に工事はできません。万が一、足を滑らせてしまったら、大変な事故になってしまいますから、急勾配屋根には必ず屋根足場を組まなければなりません。

 

安全が確保できなければ作業性も落ちます。

 

屋根塗装や屋根葺き替え工事、屋根カバー工法などは、作業をするときに前屈みになります。この体勢は非常に足に負担がかかり、傾斜がきついほど、より足への負担は大きくなります。

 

足の負担が大きいと長時間の作業は難しいですから、作業性が落ち、後述する工事の品質が落ちるだけでなく、作業に時間がかかり、工期にも影響を与えてしまうでしょう。

 

安全性、作業性、品質はほとんどセットと思っていいくらいでして、どれか一つでも欠けていれば、残りの二つの質も落ちます。

 

安全ではなく、作業もしにくい環境であれば、当然ですが、工事の質も落ちます。

 

屋根工事は他のリフォーム工事と比べると足場を組むということもあり、高額になる傾向です。ましてや屋根足場を組むということになると、通常よりも費用が掛かっていますので、経済的な負担が増します。

 

せっかく工事をするのですから、品質の高い工事をしてもらいたいのが理想です。屋根足場を抜けばコストは抑えられるかもしれませんが、同時に工事の質を落とすことになります。屋根は雨漏りのリスクもありますから、精度の高い工事が求められます。

 

屋根足場を抜いてコストを抑えたとしても、雨漏りしてしまったら、代償は大きいですから、コストを重視するのではなく、「安全性」「作業性」「品質」の3つを重視することが重要なのです。

 

お住まいのメンテナンス工事は業者選びも重要です。業者選びについてはこちらの「自社施工と下請け施工の違いは？自社施工店がおすすめな理由！」もご参考にしてください。

 

ここまで屋根足場についてお伝えしました。

急勾配屋根（6寸以上）は、安全に工事ができるように通常の足場にプラスして屋根足場を設置します。

追加で屋根足場を設置するため、費用は余分に掛かってしまいますが、工事の品質を守るためにも必要なものです。

 

気になるのはどれくらい費用がかかるかだと思います。通常の足場は15～25万円ほどです。それに4～6万円ほど屋根足場はプラスします（屋根の面積によって費用は変わります）。

 

設置するための日数は通常の足場と変わらず、1日のうちで設置ができますので、工期に影響を与えることはありません。

基本的に急勾配屋根に屋根足場は必要になりますが、設置の有無は実際に建物を見て判断する必要があります。

 

当社は無料で建物診断を行っておりますので、これから屋根工事をお考えの方は、ぜひ当社の無料診断をご利用ください。

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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