外壁塗装の「艶あり」と「艶なし」はどちらを選べば良い?どんな違いがあるのかを解説!
投稿日:2023年5月30日 更新日:2023年5月30日
目次
外壁塗装で使用する塗料は「艶あり」と「艶なし」があるのはご存知ですか?
選択できる色がたくさんあるのに、艶も決めないといけないなんて大変!と感じるかもしれませんが、塗装の仕上がりや性能にとても関係してきますので、安易に決めてしまわないようにしましょう。
「艶あり」と「艶なし」について調べてみると、いろいろな情報を目にするかと思います。
例えば「艶ありは艶なしよりも耐用年数が長い」などがそうです。
「艶あり」と「艶なし」のどちらがいいか、見栄えだけでなく、塗装後の効果のことも考えて選択する必要がありますし、どうしてそうなるのか理由も知っておくことが大切です。
そこで本日は外壁塗装の「艶あり」と「艶なし」の性質の違いやメリット・デメリットなどをお伝えしていきたいと思います!
【艶の考え方と基準】
外壁塗装は「光沢度(グロス値)(以下光沢度で統一します)」で分類されています。
この「光沢度」の考え方は、60度の角度から100%の光を当てた時の反射率で決まり、5段階に分けられています。
【光沢度】
・艶あり:光沢度70%以上
・7分艶:光沢度60%前後
・5分艶:光沢度35%前後
・3分艶:光沢度15%前後
・艶なし:光沢度5%以下
塗膜に艶があるのは表面が滑らかになっているからです。
それに代わり、艶がないのは表面が凹凸になっており、光が乱反射して艶を鈍く見せているからです。
ここまで艶の考え方と基準についてお伝えしました。
それでは「艶あり」と「艶なし」は見た目以外にどんな影響があるかを見ていきましょう。
【「艶あり」と「艶なし」で汚れの付き方が違う】
「艶あり」と「艶なし」の違いの一つに「汚れの付き方」があります。
前項でもお伝えしたように「艶あり」は表面がなめらかになっていますので、汚れがつきにくくなっています。
それに代わり「艶なし」は表面が凹凸になっていますので、汚れはつきやすい状態です。
ただし、現在の塗料は親水性のものが多く、汚れが付着しても雨と一緒に洗い流してくれる機能が備わっていますので、艶のレベルだけで汚れの付きやすさが大きく変わるということはないかもしれません。
しかし、どうしても汚れがつきにくいことを重視されるのなら、「艶あり」の方が条件が良いですので、こちらを選ぶことをおすすめします。
【塗料の「艶あり」と「艶なし」はどれくらい耐久性が違う?】
「艶あり」と「艶なし」で汚れの付き方が違うということをご説明しました。
なぜ汚れの付き方に違いが出るのかというと、塗膜表面の滑らかさが違うからですよね。
それでは耐久性が高いのは「艶あり」と「艶なし」のどちらでしょうか。
先に結論からお答えしますと、耐久性が高いと言われているのは「艶あり」です。
実は、耐久性の高さは「汚れの付きやすさ」も関係しています。
汚れは塗膜を劣化させる原因の一つですから、汚れがつきにくければ、それだけ塗膜も長持ちしやすいのです。
そしてもう一つの理由が「調整剤の有無」です。
「艶なしの塗料」はフラットベースと呼ばれる調整剤を混ぜることで光沢を鈍くしています。
このフラットベースが耐久性を低下させる原因と言われていますので、耐久性を求めるなら「艶あり」が無難でしょう。
ただし、ここで重要なポイントがあります。
現在では技術開発が進み、耐久性に優れる艶なし塗料が登場しております。
「艶なし」を選びたいけど、耐久性を疎かにしたくないという方は、耐久性の高い「艶なし塗料」も選択肢の一つとしてご検討ください。
当社も取り扱っているナノコンポジットは、完全な艶なしではありませんが、3分艶でマットな仕上がり
に、長持ちさせたいというご希望に応えられるくらい高い耐久性を持ちます。
汚れにくさや変色しにくさ、防カビ性、防藻性など優れた性能を備えておりますので、「艶なし」をご希望している方は、ナノコンポジットをご検討してみてください。
詳しくはこちらの「ナノコンポジットW / F」をご覧ください。
【「艶あり」と「艶なし」のメリット・デメリット】
【艶あり】 | 【艶なし】 | |
メリット |
・耐久性が高い ・汚れが付着しにくい ・光沢感があって美しい ・種類が豊富 |
・外観の変化が見えにくい ・落ち着いた雰囲気で高級感がある ・和風建築と相性がいい |
デメリット |
・数年経つと光沢感が低下する ・艶のレベルによっては安っぽく見える ・調整剤をいれると耐久性が落ちると言われている |
・艶なしを扱う塗料の種類が少ない ・選べる色が少ない ・艶あり塗料の艶を調整すると価格が高くなる ・「艶あり」よりも耐久性が劣ると言われている |
「艶あり」と「艶なし」のメリット・デメリットは上記のとおりです。
「艶あり塗料」の艶を調整剤で調整する場合は、耐久性に注意したいところです。
【艶あり塗料の耐用年数】 | 【艶なし塗料の耐用年数】 |
+1.5〜3年 | -1.5〜3年 |
「艶あり」と「艶なし」では、耐用年数に1.5〜3年の違いがあると言われています。
もし、「艶なし」を選ぶ場合は、どれくらいの耐用年数になるかを事前に確認しておきましょう。
塗料の耐用年数についてはこちらの「塗料について」をご覧ください。
【塗料のことならW-Winにお任せください!】
ここまで塗料の「艶あり」と「艶なし」についてお伝えしました。
「艶あり」と「艶なし」では以下の違いがありますので、こちらのポイントを押さえてお好みの艶をお選びください。
【「艶あり」と「艶なし」の違いと性能の変化】
・汚れの付きにくさが違い、一般的に「艶あり」の方が汚れにくい
・耐久性が違い、一般的に「艶あり」の方が耐用年数が長い
艶にこだわりがない方は、無難に「艶あり」を選ぶのが無難かと思います。
「艶あり」なら汚れにくく、耐久性も影響することはありません。
また、調整剤が必要ありませんので、価格も据え置きです。
「艶なし」を選ぶ場合は、やはり耐用年数は気にしておきたいところです。
塗料の中には「艶なし」を標準としている塗料があり、性能に見合う耐用年数が想定してあります。
「艶なし」を選ぶなら、「艶なし」を標準仕様にしているものを選ぶのがおすすめです。
塗料はたくさん種類があり、わからないことも多くあるかと思います。
当社は塗料のご相談もお待ちしておりますので、気になることやご不明な点などがございましたらお気軽にご相談ください。
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