雨樋を構成する部材名称と役割を解説します!

投稿日:2023年4月29日

雨水の排水に欠かせない設備が雨樋です。屋根から流れてくる雨水を雨樋が受けて下水に送る役割があります。

 

屋根をぐるっと回っているものや外壁に沿って取り付けられているものなど、設備全体を雨樋と認識しているかと思いますが、雨樋は複数の部材が接合して構成されており、一つ一つの部材にちゃんと名称があります。

 

雨樋の部材はたくさんありますが、名称を知っておくことで工事の打ち合わせや現状を説明したいときに役立ちますので、ぜひ今回ご紹介する記事内容を押さえておきましょう!

 

当社は雨樋工事も承っております。工事をお考えの方はお気軽にご相談ください。

詳しくはこちらの「雨どい工事(修理・交換)」をご覧ください。

 

【雨樋部材の種類と役割】

雨樋を構成する部材名称と役割を解説します!

【軒樋】

屋根から流れてくる雨水を受けて集水器に流す役割があります。

屋根の軒先に取り付けられている部材で、集水器に流れるように勾配(傾斜)がつけられています。

 

軒樋の形状はお椀状になっていますので、落ち葉や砂埃が入って溜まってしまうことがあります。

ゴミが溜まると水を堰き止めてうまく排水されなくなりますので、定期的に掃除が必要です。

 

雨樋の劣化症状についてはこちらの「雨どい、こんな症状が出たら要注意!」もご参考にしてください。

 

【縦樋】

集水器から流れる雨水を受けて、地面に埋設する雨水配管に雨水を流す役割があります。

外壁に沿って取り付けられているものと下屋に這わせて取り付けられているものがあります。

 

【集水器】

軒樋と縦樋を繋ぐ役割があります。

「じょうご」とも呼び、装飾を施しているものもあります。

 

【継ぎ手】

軒樋や縦樋は1本あたり2.7m、3m、3.64mなどバリエーションがあります。

もちろん取り付け長さはそれ以上必要になりますので、継ぎ手を間に取り付けて雨樋を延長させます。

 

【曲がり】

曲がりは軒樋の角に取り付ける部材です。

内側に曲がりたいときは「内曲がり用」、外側に曲がりたいときは「外曲がり用」を使用します。

 

【止まり】

軒樋の端に取り付けるのが「止まり」です。

軒樋に溜まる雨水を「止まり」で堰き止める役割があります。

 

【エルボ】

エルボは縦樋に角度をつけたいときに使います。

エルボは「75°」「90°」「自在型」などがあり、雨樋の納まりに合わせて角度を調整できます。

 

【飾りマス】

ベランダや屋上などのドレンから流れる雨水を受けて縦樋に流す役割があります。

用途はこの後に説明する角マスと同じですが、飾りマスは天井に取り付ける部材となります。

 

【角マス】

上記の飾りマスと用途は同じです。

飾りマスとの違いは、角マスは外壁側に取り付けます。

 

【寄せマス】

寄せマスは2本に分かれた縦樋を1本にまとめることができる部材です。

そのまま下ろすよりも1本にまとめた方が外観をすっきり見せることができます。

 

【覚えておくのはこの3つ!】

ここまで雨樋を構成する部材の種類と役割をお伝えしてきました。

思っているよりもたくさんあると思いましたか?

 

雨樋の部材名を知っておくと、もし破損してしまったり、不具合を起こしてしまったりしたときに状況を的確に伝えることができますので、部材名を細かく知っておくとなにかと役立ちます。

 

しかし、すべて覚えなければいけないというわけではありませんのでご安心ください。

雨樋の部材の中でこれだけは覚えておいていただきたい3つの部材があります。

 

それは「軒樋」「縦樋」「集水器」の3つです。

雨樋を構成する中心的な部材ですので、「軒樋」「縦樋」「集水器」の3つだけでも覚えておけば、工事のときに十分に活用できます。

 

例えばエルボのところに不具合がある場合は「縦樋の角度をつけるところがおかしくなっている」と言えばエルボがおかしいと伝わります。

 

「軒樋」「縦樋」「集水器」以外の部材は、他の言い方で十分に伝えることができますので、せめて「軒樋」「縦樋」「集水器」の3つだけでも覚えておきましょう。

 

雨樋修理についてはこちらの「雨樋が壊れてしまった!修理方法とお得に工事ができる方法を解説します!」をご覧ください。

 

【雨樋工事ならおまかせください!】

雨樋を構成する部材名称と役割を解説します!

ここまで雨樋の部材の種類と役割についてお伝えしてきました。

雨樋の部材はたくさん種類がありますが、上記でお伝えしたように最低でも「軒樋」「縦樋」「集水器」の3つを覚えておけば工事の打ち合わせや状況を伝えたいときに困ることはありません。

 

また、複数の部材を接合して構成されているため、部分交換できるのが大きなメリットです。

雨樋が壊れてしまったときに全部交換しなければいけないと思われるかもしれませんが、廃盤になっていない製品なら部材を調達すれば部分交換ができ、コストも全交換より断然にお安いです。

 

劣化したままにしておくと雨樋が割れてしまい、風に飛ばされてしまう恐れがありますから、ある程度年数が経っていて傷んでいるようでしたら、廃盤になる前にメンテナンスを行ってください。

 

当社は無料で建物診断を行っておりますので、雨樋工事のことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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