適切な時期に外壁塗装を行うために!塗り替えるタイミングを解説
投稿日:2024年2月29日
目次
「外壁が汚れてきたな」
「色ムラが出てきて外観が気になる」
このような時に外壁塗装をしようか考えますよね?
外壁塗装も多くのお金が必要になります。
本当に外壁塗装が必要かと思うと中々すぐに踏み出すことができませんよね。
外壁塗装を行う目的は「美観を保つこと」「風雨などからの劣化から保護すること」「機能性を付加させること」の3つです。
外壁塗装のタイミングを逃してしまうと被害を広げてしまい、かえって工事費が高くなってしまう可能性があります。
適切な時期に外壁塗装を行うことが、大切なお住まいを長くご使用いただくことに繋がりますので、ぜひ外壁塗装を行うタイミングについてポイントを押さえておきましょう!
【外壁塗装は10年ごとが目安】
「外壁塗装は10年ごとが目安」
こういった文言をよく目にしませんか?
10年が節目となる理由は、90年代あたりで主流だったウレタン塗料や現在主流となっているシリコン塗料が、このあたりから劣化症状が出てくるからです。
建物は雨や風、車の排気ガスなどの汚染物に常にさらされている状態。
ずっと保っていられる建材は今のところありませんから、年数が経過していくにつれて劣化も進んでいきます。
そのため、劣化症状が現れてくる10年目を節目として、外壁塗装をご検討していただくようにおすすめしています。
でも、ちょっと待ってください。
実は外壁塗装のタイミングは「はじめて行う場合」と「2回目以降の場合」で変わります。
それでは、その点について次の項で詳しくご説明いたします。
【はじめて外壁塗装を行う場合と2回目以降で塗り替えのタイミングが違う】
外壁塗装を行うタイミングは「はじめて外壁塗装をする新築の場合」と「2回目以降の塗り替え工事」で変わります。
新築では外壁材の種類にもよりますが、一般的なアクリルコーティングだと10年目あたりで塗り替えが必要です。
現在では、外壁材の性能も向上しておりますので、耐久性が高い光触媒や無機コーティングがされている外壁材なら15年目、20年目と塗り替え時期がずれてきます。
新築の場合は、外壁材に施されているコーティングのグレードにより塗り替え時期が異なり、一般的なものだと10年目が目安となります。
詳しく塗り替え時期を知りたい方は、メーカーが外壁材ごとのメンテナンススケジュールを掲載している場合もありますので、現在使われている外壁材の種類を調べて塗り替え時期を確認しましょう。
つづいて塗り替え工事が2回目以降の場合です。
塗装はずっと保っていられるものではなく、各塗料で耐用年数があり、それを超過すると性能が低下して建物を保護できなくなります。
つまり2回目以降の外壁塗装は、前回使用した塗料の耐用年数で時期が決まるということです。
塗料の種類 | 耐用年数 |
アクリル塗料 | 5〜7年 |
ウレタン塗料 | 7〜10年 |
シリコン塗料 | 10〜15年 |
フッ素塗料 |
15年〜 |
上記の表の通り、塗料は耐用年数がありますので、これを参考に次の塗り替え時期の目安としてください。
外壁塗装を行うときは、この塗料の耐用年数も考慮して選ぶことが大切です。
性能が高いほど価格も高くなりますが、その分だけ塗り替えサイクルが延びます。
性能と価格とのバランスが良ければ、長期的に見るとトータルコストの低減が期待できます。
【年数の経過と一緒に見ておきたい外壁塗装が必要な劣化症状】
外壁塗装のタイミングは、年数の経過の他に劣化症状も見て判断する必要があります。
ここではよく見られる劣化症状をお伝えします。
【汚れの付着や水の染み込み跡】
塗膜が劣化すると汚れや水の染み込み跡が残りやすくなります。
塗装は樹脂結合により膜を張り、風雨や紫外線などの汚染から建物を保護しますが、年数が経過するにつれて塗膜を形成する樹脂結合が破壊されて摩耗してきます。
水が染み込みやすくなり、汚れも落ちにくくなってきますから、外観に変化が現れたときは塗膜が劣化している可能性があります。
【塗装の色褪せ】
色褪せは塗膜劣化の初期症状です。
塗膜が薄くなり、色がまばらになります。
上記でも挙げたように水を吸ったときに跡が残りやすくなりますので、外観に変化が現れたころは、塗り替えをご検討していただく時期です。
【白亜化(チョーキング)】
塗膜の白亜化をチョーキング現象ともいいます。
チョーキング現象とは、塗膜の樹脂が紫外線によって破壊され、顔料が浮き出てくる現象のことです。
外壁を触ったときに白い粉が付着した場合は、チョーキング現象が起きています。
外壁に触れるだけで確認しやすい症状なので、色褪せや汚れの目立ちなどが見られる場合は、外壁を触ってみてチョーキングが起きていないか確認しましょう。
【クラック】
クラックとはひび割れのことでして、クラックの進行具合で「ヘアークラック」と「構造クラック」に分けられます。
クラックの中でも構造クラックは、外壁内部まで被害を及ぼして構造に関わるため、緊急性の高い状態です。
クラックそのものが下地にダメージを与えている状態ですから、そのまま放置せずに専門業者に状態を見てもらうことをおすすめします。
クラックについてはこちらの「外壁のひび割れ(クラック)は放置で大丈夫?発生する原因とメンテナンス方法」をご覧ください。
【塗膜の剥離】
塗膜の劣化過程は「褪色→白亜化→クラック→剥離」の流れで進みます。
塗膜が剥離している状態とは、劣化症状の中でも進行が進んでいて、これ以上被害が広がらないように対応しなければいけません。
下地が露出している状態なため、長い間放置してしまうと外壁の崩落など大きな損害を与えてしまう可能性があります。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【適切な時期に外壁塗装をしましょう!】
外壁塗装を考えていただくタイミングとなるのは「年数の経過」と「劣化症状」の2つがポイントとなります。
外観の変化が見られる場合は、塗膜が劣化している可能性があります。
大事なことは「まだ大丈夫だろう」と安易に放置してしまわないことです。
見ただけで外壁塗装が必要か的確に判断するのは難しいかと思います。
ですから、もし年数が経過していたり、劣化症状が現れていたりしていましたら、一人で判断するのではなくプロにご相談ください。
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