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屋根というと傾斜があるイメージですよね？屋根の傾斜のことを「勾配」といいます。一般的に角度の単位は「°（度）」で表しますが、屋根勾配は「寸」で表すことが多いです。
 
もちろん角度で表すこともありますし、分数表記もあります。尺貫法の「寸」はあまり馴染みがないかもしれませんが、建築ではいまでも一般的に使われています。
 
メーターモジュールで建てる家も増えましたが、まだまだ尺貫法で設計することもあります。屋根勾配は建物の用途、外観、梁間の大きさ、屋根材の種類や形状、土地の風速・雨量・積雪量などの気象条件によって決められます。

屋根勾配は上の画像のように水平距離と高さで表現します。
2寸勾配なら10の水平距離から高さが2の勾配（傾斜）をもつ屋根です。
 
角度で表現すると3寸で16.5°、4寸で21.8°、5寸で26.6°、6寸で31.0°の傾斜になり、1寸ごとに約5〜6°の傾斜が上がります。
 
ちなみに分数勾配では、3寸勾配：3/10、4寸勾配：4:10、5寸勾配：5/10、6寸勾配：6/10と表現します。

屋根材は雨水が正しく流れるために必要最低勾配が定められています。
各屋根材の必要最低勾配は上記の表のとおりです。この条件を無視して施工してしまうと雨漏れなどのトラブルにつながる可能性があります。

屋根勾配は大別すると「急勾配「並勾配」「緩勾配」の3つがあります。
上記の表のように屋根にとられている勾配で分けられています。

上記の表のとおり各勾配でメリット・デメリットがあります。
 
勾配が急なほど水がはけやすくなりますが、その分だけ勾配が急になり、施工に負担がかかります。
急勾配屋根は屋根工事を円滑に施工できるように屋根足場を設置するため、工事費や工期に影響を与えます。
 
屋根勾配が低くなるほど施工性が良くなりますが、緩勾配になると対応できる屋根材に制限が出るデメリットがあります。

屋根の勾配が見積にどう影響するか

日本の戸建て住宅は3〜5寸勾配をとる屋根が一般的です。この勾配は施工上、問題なく行えますが、6寸勾配から事情が変わってきます。
 
6寸勾配以上の屋根は足にかかる負担が大きく、滞りなく施工できるように屋根足場が必要です。屋根足場とは屋根の上に設置する足場のことで、通常の足場とは別途費用が必要です。施工も並勾配以下の屋根よりやりにくくなり、工期が長くなる傾向にあるため、施工費にも影響を与えます。

 

もし、見積もりが相場よりも高く提示されている場合は、屋根足場や施工のしにくさなど急勾配屋根による影響があるかもしれません。

工事にかかる費用は既製品とは違い、価格が見えにくいものです。
元々定価というものがありませんから、業者から提示される金額がすべてと言えてしまうかもしれません。
 
ですが、業者から提示される金額をそのまま鵜呑みせずに、見積もり内容について業者から詳しく説明をもらい、お施主様がしっかりと理解されていることがとても大事です。
 
上記でご説明した屋根勾配のように、急勾配屋根だと屋根足場が必要になったり、施工性に影響が出たりして相場よりも高くなります。
 
相場よりも高くなる場合、ちゃんとそれなりの理由があるということですから、気になるところはそのままにせずに業者に質問をしてください。
 
もちろん、当社は工事について理解を深めていただけるように、できるだけわかりやすく詳細にご説明をさせていただきます。
 
これから屋根工事をお考えの方は、無料診断も実施しておりますのでお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
 
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