通常の屋根とは違う?モニエル瓦の塗装方法
投稿日:2022年1月31日
目次
瓦には日本で馴染み深い陶器瓦、通称だと和瓦があります。
実は瓦にもいろいろな種類がありまして、他にもセメント瓦、洋瓦などがあります。
数ある瓦の中にモニエル瓦というものがあります。
きっと瓦を見て、「あれはモニエル瓦だ」とわかる人は少ないかと思います。
このモニエル瓦は、他の屋根材とは違い、ちょっと塗装方法が特殊ですから注意が必要です。
本日はこれから屋根塗装を考えている方に向けてモニエル瓦の塗装についてをお伝えしていきたいと思います!
【モニエル瓦とはどんな屋根材?】
モニエル瓦は1970年代に流行した乾式コンクリート瓦です。
セメント瓦の一種ですが、瓦表面にはセメントと顔料を含んだスラリー層という着色塗膜があり、高いデザイン性と防水性を有しています。
瓦の形状は、波型と平板があり、形状の違いで屋根の雰囲気もガラッと変わります。
モニエル瓦は2010年に製造を終了し、現在はスレートや金属屋根などの軽量な屋根材が主流となっています。
一見するとセメント瓦と似ていますが、小口や瓦の裏側に違いがあります。
【モニエル瓦とセメント瓦の違い】
セメント瓦とモニエル瓦の見分け方は、小口を見ることで判断できます。
セメント瓦は小口が滑らかですが、モニエル瓦は骨材を混ぜているため、小口のところがザラザラしています。
また、モニエル瓦の裏にはMの刻印があります。
小口で判断できない場合は瓦の裏側を見ることで、モニエル瓦かセメント瓦かを判断することが可能です。
【モニエル瓦を塗装するときの注意点】
モニエル瓦はスラリー層という着色剤が施されています。
ここは経年劣化すると剥がれてきたり、色褪せてきたりするため、建物の見栄えを落とします。
また、セメントが原料となっていますので、塗装が剥がれていると水が染み込み瓦を痛めてしまいます。
劣化したモニエル瓦を塗装することは可能ですが、一般的な屋根の塗装とは方法が異なり、モニエル瓦に合った方法で塗装をしないと塗装が定着せずにすぐに剥がれてしまいます。
通常の塗装方法と異なる理由は、モニエル瓦のスラリー層があるからです。
スラリー層は塗装が付着しにくい性質があるため、塗装をするときはスラリー層を除去しておかなければいけません。
元々、塗装は下地処理を念入りに行っておくことが大切ですが、モニエル瓦の場合はそれ以上に下地処理をして塗装が密着しやすい状態に調整することが重要です。
モニエル瓦は塗装できないと言って葺き替えをすすめる業者もいますが、そこはご安心ください。
適切な処置をすればモニエル瓦は塗装できます。
しかし、モニエル瓦の正しい塗装方法を知らない業者に依頼してしまうと長持ちしませんのでご注意ください。
また、モニエル瓦の損傷が大きい場合は、すでに製造を終了してしまっているため、差し替えすることができません。
このような場合は、塗装だと屋根に不具合を起こす可能性がありますから葺き替えをおすすめします。
工事についてお困りのことや気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
【モニエル瓦の塗装で使う塗料】
モニエル瓦は専用の塗料があります。
塗装の付着力が悪い屋根材ですから専用の塗料を使うことをおすすめします。
工事を依頼するときは見積に塗料名とメーカー名を記載してもらい、業者から説明をもらってよく内容を確認しましょう。
以下にモニエル瓦の塗料を書きましたのでご参考にしてください。
【モニエル瓦 専用塗料】
・水谷ペイント:スラリー洋瓦シーラー
・エスケー化研:ヤネフレッシュSi
・アステックペイント:モニエルパワープライマー
シーラーやプライマーなどの下塗り材は、下地と仕上げ材のクサビとなる塗膜を形成します。
塗装の密着性を高める塗料のため、モニエル瓦のような付着力の悪い屋根材にはよく下塗り剤を浸透させておくことが大切です。
【モニエル瓦の劣化症状とメンテナンス時期】
モニエル瓦のメンテナンスを考える時期は10年ほどが目安となります。
このくらいの年数が経ってくると劣化症状が現れてきますから、メンテナンスのサインを見逃さないようにしましょう。
モニエル瓦は以下の劣化症状がありますので、メンテナンス時の参考にしてください。
【モニエル瓦の劣化症状】
・色褪せ
・ひび割れや
・瓦のずれ
・塗膜の剥離
・チョーキング
塗装の他にルーフィングや漆喰の劣化もあります。
雨水が侵入する恐れがありますので、瓦以外のところも異常がないか点検してもらうことをおすすめします。
塗装などの劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【モニエル瓦の塗装工程】
塗装工程は一般的な屋根とほとんど変わりませんが、モニエル瓦にあるスラリー層をちゃんと除去しておかないと塗装は密着してくれませんので、通常の屋根塗装よりも丹念に下地処理することが大切です。
下地処理の手間のかけ方が異なりますので、モニエル瓦を塗装するときは注意しましょう。
【モニエル瓦の塗装工程】
1:高圧洗浄
2:補修、下地処理
3:下塗り
4:中塗り~上塗り
スラリー層があるため、高圧洗浄は通常の屋根よりも念入りに行います。
しかし、洗浄だけでスラリー層は落としきれませんので、この後に行うケレンで除去していき、下塗りのシーラーもたっぷり塗って密着しやすくなるように調整することが大切です。
【モニエル瓦の塗装は業者選びが大切】
ここまでお伝えしてきたようにモニエル瓦は一般的な屋根材と塗装方法が異なります。
スラリー層の除去が適切に処置されていないと塗装は長持ちしませんので、これから塗装をされる方は正しい施工方法を知っている業者を選ぶことが大切です。
塗装は施工不良があってもすぐに問題が出てくるわけではなく、数ヶ月後に出てくることが多いです。
工事を終えてから数ヶ月後に不具合があると余計な負担がかかりますから、適切な施工をしてくれる業者に工事を依頼しましょう。
業者選びについてはこちらの「塗装工事業者の選び方 ~基礎編~」もご参考にしてください。
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